毎年全国から多くの人が訪れる「長岡花火大会」。
どうせなら、その壮大な光景を写真にしっかり残したいと思いませんか?
でも実際に撮ろうとすると、「どこで撮るのがベスト?」「混雑を避けるには?」「どうやって設定すればきれいに撮れるの?」と悩むことも多いですよね。
この記事では、地元民おすすめの撮影スポットから、フェニックス花火や三尺玉がバッチリ撮れる穴場、高台や橋の上といった人気スポットまで詳しく紹介しています。
さらに、必要な機材や撮影設定のコツ、当日失敗しないための裏ワザやマナーまで、現地で本当に役立つ情報を詰め込みました。
「写真で感動を残したい」あなたのために、ベストな撮影体験をお届けします。
長岡花火大会で、あなただけの“最高の一枚”を撮りに出かけましょう。
長岡花火の撮影スポットおすすめ6選
長岡花火の撮影スポットおすすめ6選をご紹介します。
それでは、それぞれのスポットを詳しくご紹介していきますね。
①フェニックス席周辺(定番・大迫力)
フェニックス席周辺は、長岡花火のなかでも、最も迫力ある花火が打ち上がる「フェニックス花火」を、間近で見られる最高のロケーションです。
有料観覧席のチケットが必要になりますが、カメラ好きにはたまらない特等席とも言える場所ですね。
ワイドでダイナミックな打ち上げ花火を、超至近距離で撮れるので、広角レンズが大活躍します。
会場の音楽や歓声も、一緒に味わいながら撮影できるのが最大の魅力です。
ただし、三脚の使用が制限されることもあるので、事前にルールを確認しておきましょう。
混雑は激しいですが、その分「THE・長岡花火」な絵が撮れますよ。
②長岡市立劇場前の土手(アクセス良好)
アクセスが良くて、人も比較的分散しているのが、長岡市立劇場前の土手です。
花火の打ち上げ方向と構図的にもバランスが良く、初心者にもおすすめしやすいポイントです。
JR長岡駅から徒歩圏内(約30分)なので、機材を抱えての移動もラクなのが嬉しいですね。
場所取りは、夕方までには済ませておきたいところです。
近くにコンビニもあるので、休憩しながらの撮影にも向いています。
③長岡大橋の上(広角で全体を撮れる)
長岡大橋の上は、橋の上から川と花火全体を見下ろせるスポットで、広角構図にぴったりです。
とくに、フェニックス花火を横長にフレームに収めたいときは、ここからの撮影が有利になります。
ただし、三脚使用には制限があるので、安全面を考慮しつつ、手持ち撮影やミニ三脚がよさそうです。
橋の上なので風通しが良く、夏でも比較的快適に撮れるのも◎です。
また、川面に花火が映り込む「リフレクション」を撮影することもできるんですね。
水面に映る花火と本体の花火、両方を収めると、一気にフォトジェニックな写真に仕上がります。
交通規制にかからないよう、早めの場所取りと撤収がカギになりますよ。
④蔵王橋周辺(人混みを避けられる)
長岡大橋よりもさらに一本、下流に位置する蔵王橋。
人も比較的少なく、落ち着いて撮影できるのが嬉しいポイントなんですね。
広角と中望遠の2本を用意して、シーンに応じて使い分けるのがベスト。
晴れて無風の日には、最高の写真が撮れるチャンスですよ。
⑤悠久山公園(混雑回避したい人向け)
市街地からやや離れていて、なおかつ見晴らしのよいスポットが悠久山公園です。
地元の人が静かに鑑賞したいときによく使う場所で、撮影にも向いています。
会場から距離があるので、望遠レンズが必須にはなりますが、その分ゆったりと構えて撮れますよ。
人混みを避けたい人、混雑が苦手な方には超おすすめです。
虫除け対策だけは忘れずに、自然のなかで花火撮影を楽しんでくださいね。
⑥東山ファミリーランド(高台から俯瞰)
高台から長岡の街全体と花火を俯瞰で撮れるのが、東山ファミリーランド。
ここは、まるでジオラマのような美しい夜景とともに、花火を収めることができるレアスポットです。
市街地から車での移動が必要ですが、しっかり準備すればその価値あり!
花火の高さとのバランスを取るために、中望遠~望遠レンズがあるとよいでしょう。
静かに撮影できるので、写真に集中したい方にはとても向いています。
ただし、帰り道は暗くなるので、安全対策はしっかりしてくださいね。
迫力満点!長岡花火を間近で撮れる場所とは?
長岡花火の魅力って、やっぱりあの“ドーン”と胸に響くような迫力ですよね。
その迫力を写真にしっかり収めたいなら、見るだけじゃなく「近くで撮る」という意識が必要になります。
ここでは、間近で花火を楽しみながら、迫力ある一枚を狙えるスポットについて紹介します。
打ち上げ場所に近い左岸席
長岡花火の打ち上げポイントは、信濃川の両岸にまたがっているのですが、とくに、左岸側は、打ち上げ場所からの距離がとても近いんですね。
この左岸側の無料観覧スポットや「B会場」有料観覧席は、花火の音と光がダイレクトに体に響く、圧倒的な臨場感を味わえるのが魅力。
写真撮影においても、花火の上がる瞬間を大迫力で切り取ることができます。
ただし、近すぎるがゆえに、広角レンズでないと画面に収まらないという難しさもあります。
また、煙がカメラの方向に流れやすい位置でもあるため、風向きのチェックもお忘れなく。
無料観覧スポットは、早くからの場所取りが必要になるので、撮影機材とともに、レジャーシートや飲み物も準備しておくと、快適に過ごせますよ。
フェニックス花火が狙える方角
長岡花火の目玉と言えば「フェニックス花火」ですよね。
この花火は、打ち上げ幅が約2kmもあるという超ワイドスケール。
それだけに、正面から見ないと、全体像がうまく写真に収まりません。
おすすめは「大手大橋を中心とした右岸側」や「A会場南側」からの構図。
これらの位置からだと、フェニックスの光の帯が川沿いに広がっていく様子を、真正面でとらえることができます。
標準~広角レンズの両方を持っておくと、いろんなパターンで撮れてバリエーション豊かになりますよ。
また、音楽とシンクロする演出もあるので、タイミングを合わせることも意識して撮影したいところです。
三尺玉が正面に見えるポイント
長岡花火の中でも、最大級のインパクトを誇るのが「正三尺玉」です。
この花火は、打ち上げから開花までの一瞬がとにかく早くて、シャッタータイミングを合わせるのが難しいんですよね。
一番のおすすめは「左岸のやや後方エリア」。
ここから見ると、三尺玉の開花する姿が真っ正面に見えるので、垂直に伸びて開く様子をばっちり押さえることができます。
連写モードを駆使したり、バルブ撮影で数秒間を切り取ることで、見事な火の輪を写すことが可能です。
打ち上がった瞬間を逃さないよう、あらかじめ試し撮りを重ねておくのもコツです。
一発勝負なので、集中力も大事ですよ。
有料席と無料観覧スポットの違い
有料席と無料観覧スポットの違いについて見ていきましょう。
①三脚が使いやすい場所がある(有料)
有料席の最大のメリットの1つが、「三脚の使用がしやすい環境」があることです。
エリアによっては三脚の使用が禁止されていることもありますが、有料席の一部(カメラマン席)では三脚用のスペースが確保されているんですね。
無料観覧スポットの場合、後ろの人の迷惑になる可能性があり、三脚を立てにくいことがあります。
安定した構図で長時間露光をしたい場合は、三脚は必須アイテムですから、撮影に集中したい人には、有料席の方が安心かもしれません。
②構図が安定するから失敗しにくい(有料)
有料席は、打ち上げポイントとの位置関係が計算されているため、構図が非常に取りやすいです。
とくに、「フェニックス花火」などワイドに広がる演出は、有料席でないと全体が入りきらないことも。
無料観覧スポットから撮ると、障害物や人の頭が写り込んでしまって、構図が崩れることも多いんですよね。
有料席なら座る位置や角度を事前に決めておけるため、狙った構図をそのままカメラに収めやすくなります。
一発勝負の花火撮影において、「最初から構図が整っている」というのは、安心感が段違いですね。
③人混みを避けて落ち着いて撮影できる(有料)
無料観覧スポットは、混雑する場合が多いです。
よい場所を取ろうとすると、昼前から場所取りしなければいけないこともザラで、撮影どころじゃないということも。
一方、有料席は、スペースがしっかり確保されていて、落ち着いて撮影することができます。
場所取りのストレスがないだけでも、撮影に集中できる環境が整っていると言えますよね。
とくに、重たい機材を使う方にとって、通路の確保やスペースの余裕は本当にありがたいです。
④競争率が高くて大変(無料)
無料観覧スポットは、コスパがよい反面、競争率の高さが半端じゃありません。
よい場所は地元民が早朝から確保していたり、リピーターのカメラマンががっちり押さえていたりします。
撮影初心者がフラッと行っても、正直かなり厳しいです。
しかも、場所によっては立ち入り禁止エリアが増えてきていて、思った場所に入れないこともあります。
せっかくの長岡花火、よい写真を残したいなら「無料にこだわらず、有料席も選択肢に入れる」のが、賢い選択かもしれませんね。
長岡花火を美しく撮影するための機材と設定
いざ花火大会に出かけても、ちゃんと撮れてなかった……なんていう経験はありませんか?
花火を美しく撮影するには、やっぱりそれなりの準備が必要なんですよね。
ここでは、最低限揃えておきたい撮影機材や、設定のコツについて、詳しく紹介していきます。
①必須のカメラ機材
花火の撮影には、スマホよりもやっぱり一眼レフやミラーレスカメラがあると心強いです。
その理由は、マニュアル設定ができることと、センサーサイズが大きいために、暗所でもノイズが少ないという点にあります。
夜空に広がる光の軌跡を繊細に描き出すには、センサーの性能が重要なんですよね。
また、リモートレリーズやワイヤレスシャッターを使えば、手ブレを防いでシャープな写真が撮れます。
もちろん、レンズの選び方も大切なので、次の項目で詳しく触れますね。
②三脚の選び方と安定性
花火をきれいに撮るためには、三脚が絶対に必要です。
なぜなら、シャッタースピードを長くするため、手持ちではまずブレてしまうからです。
三脚を選ぶときは、「安定性」と「高さ」に注目してください。
とくに、風が吹く場所では、軽量な三脚は倒れやすいので、ある程度の重さがあるものか、ウェイトを吊るせるフックが付いたモデルが安心です。
高さがあると観客の頭越しに撮れるため、人混みの中でも構図をしっかり決められます。
脚がしっかり開いて固定できるかどうかも、現地では重要なポイントになりますよ。
③シャッタースピードの調整法
花火を撮るときに一番気になるのが、シャッター速度の設定ではないでしょうか?
基本的には「バルブ撮影(Bモード)」で撮るのが一般的です。
花火の打ち上げから開花、そして消えるまでを自分のタイミングでコントロールできるので、理想の光跡を描くことができます。
もしバルブ撮影に慣れていないなら、まずは2~5秒の長時間露光を試してみるといいですよ。
時間が短すぎると花火の尾が見えず、長すぎると白飛びしてしまうので、その日の花火の種類や風向きに合わせて、微調整していきましょう。
一発ごとに設定を見直すのも、いい練習になります。
④露出・ISOの基本設定
夜の撮影は難しいと思われがちですが、コツをつかめば意外とシンプルなんですよ。
ISOはなるべく低く設定するのがポイント。
通常は、ISO100くらいが目安で、ノイズを最小限に抑えることができます。
絞り(F値)はF8~F11くらいで調整し、花火の光がちょうどよく写るようにします。
明るさが足りないからといってISOを上げてしまうと、ザラザラした写真になってしまうので注意が必要ですね。
また、オート設定に頼らず、マニュアルモードで露出をしっかりコントロールすることが、クオリティの高い写真を撮る近道です。
⑤NDフィルターの活用
実は、花火撮影でNDフィルターを使うと、とても表現の幅が広がるんです。
NDフィルターとは、カメラに入る光の量を減らすフィルターで、昼間の明るい場面や、長時間露光をしたいときに使われます。
夜に使うイメージはあまりないかもしれませんが、明るい花火が連続して打ち上がるような場面では、これがあると白飛びを防げるんですよね。
ND8やND16あたりが花火撮影にはちょうどよく、派手な演目でも光が暴れすぎず、柔らかく落ち着いた表現が可能になります。
光の濃淡をコントロールできることで、同じ構図でも全く違った雰囲気の写真が撮れるようになりますよ。
長岡花火撮影の裏ワザと注意点まとめ
長岡花火はとにかく人気のある大会なので、撮影しようと思ったら事前準備がめちゃくちゃ大切なんですよね。
良い写真を撮るにはテクニックももちろんですが、「立ち位置」や「現場の状況」に対応できる知識も大事なんです。
ここでは、知っておくと差がつく撮影の裏ワザと、失敗しがちなポイントを防ぐための注意点をまとめました。
①場所取り対策
まず一番重要なのは「場所取り」です。
有名スポットや人気の角度は、当日どころか前日から、三脚がずらっと並ぶことも珍しくないんですね。
とくに、フェニックス花火の全景が見えるエリアや、高台の撮影ポイントは激戦区。
ルールとしては「無人のまま長時間場所を確保しない」などのマナーがあるため、しっかり現地にいることが前提になります。
地元の人は昼間から現地入りして、レジャーシートや椅子を用意しながら、夕方までのんびり過ごすことも多いですね。
カメラマンとしても、機材をセッティングしながら、光の加減や構図を事前に確認できるので、早めの到着が本当におすすめです。
②人混みを避けるコツ
撮影で一番の敵と言ってもいいのが「人混み」。
人が多いと、三脚が揺れたり、前に立たれたりして、せっかくのシャッターチャンスを逃す可能性があるんですよね。
そういうときは、あえてメイン会場から少し外れた場所を狙ってみるのもひとつの手です。
例えば、河川敷の端っこや、住宅地側の空き地など、知る人ぞ知るエリアには、穴場がけっこうあるんです。
移動ルートもあらかじめ調べて、混雑に巻き込まれないようにしておくと、体力的にも楽になります。
③雨天時の準備と対策
夏の夜とはいえ、天気が不安定なこともあるのが長岡の花火大会。
突然の雨に備えて、防水対策はしっかりしておくと安心です。
ビニール袋やレインカバーでカメラとレンズを守るのはもちろん、三脚の接地部分が濡れて滑らないように、滑り止めのシートを敷くのも効果的。
自分自身も、レインポンチョや撥水の帽子があると、快適に過ごせます。
レンズが曇らないよう、使わないときはこまめにキャップをしたり、クロスで拭くようにしておくとトラブルを防げますよ。
予報が微妙なときは、現地のライブカメラやSNSで天気の様子をチェックしておくと、判断しやすくなります。
④現地でのマナーとルール
最後に大事なのは、やっぱり「マナーとルール」。
せっかくの楽しい花火大会なので、他の人の迷惑にならないようにすることが前提ですよね。
会場によっては、三脚の使用が禁止されているエリアもありますし、立ち入り禁止の場所に勝手に入るのは絶対にNG。
また、大きな声での会話や、強いフラッシュを使うのも、周囲にとって迷惑になることがあるので注意が必要です。
ゴミは持ち帰る、トイレの場所を事前に確認しておく、近くに住む人への配慮など、ちょっとした心がけがとても大切です。
撮影を楽しむためには、周りとの「気持ちいい関係性」を保つことがいちばんですね。
まとめ
長岡花火を写真に収めるには、スポット選びと事前の準備がとても大切です。
右岸や左岸、橋の上や高台など、それぞれの場所で異なる表情の花火を撮影できます。
特にフェニックスや三尺玉といった人気演目は、構図とタイミング次第で見応えのある一枚が狙えます。
また、混雑を避けるための裏技や、必要なカメラ機材・設定、当日のマナーも大切なポイント。
この記事では、それらすべてを総合的に紹介していますので、初心者でも安心して撮影に挑めます。
「どこで、どうやって撮るか?」に迷ったら、ぜひ参考にしてみてください。
長岡花火の感動を、写真という形でしっかり残しましょう。